ちょっと更新が増えそうというアレ。少し前にPCをいじくり回してたらですね、昔書いた文章が残っているのを発見しまして。割とブログネタとして悪くないものがあったので今後適当なスパンで流していこうかと思っています。

今回はきっとプレイヤーなら1冊は手元にあるであろうサッカーの本の買い方です。サッカーの本については少なくとも3回に分ける予定なので、今回は手始めに『最初の1冊』というテーマで、サッカーを始めるに当たって最初に買うべき本について手短に書いていこうかと思います。

〇サッカーの基本は走ること
 『サッカーの本の買い方』とタイトルを付けておいて難ですが、最初に買うべきはボールの蹴り方ではありません。サッカーでは速く走る、長く走る、何度も走る、走って止まる、走って切り返す。更には走りながら蹴る、走りながら飛ぶといったように走ることが全ての動作の基本です。私自身そうでしたが、走り方に悪い癖があると全ての上達を邪魔しますし、そもそも基本である走ることが苦手な選手は指導者も試合で使い辛くなります。例えば、蹴る前後に軸足を止めた状態で蹴り足を振り子のように振る選手を学生レベルだと特によく見かけますが、助走からキック、その後と走りながらやることで動きは格段にスムーズになり、キックの威力や制度も上がります。
よって、最初に読むべきは走るフォームについて詳しく書いた本です。

〇具体的にどんな本を買うべきか
 最近は『速く走る方法』をテーマにした書物も多く出ていますし、探せばすぐに見つかると思います。ただここで学びたいのはトラックでタイムを刻む方法ではなく、あらゆるスポーツで共通する走りの基本なので、出来るだけ簡単な本が良いでしょう。『○○走法概論』のようなものではなく、『かけっこが速くなる方法』くらいのニュアンスです。このレベルの本でも丁寧に読むと小中学生の大半、場合によっては高校生のサッカープレイヤーでも出来ていないことが書かれており、参考にすべき部分が多いです。

〇身体に関する本は『新しい程正しい』が基本
 運動・栄養・動作等、身体に関する本は余程革新的な内容でない限りは『新しい程正しい』と思った方が良いです。科学の発展はいつも速い物ですが身体に関することは特に速く、加えて定説が覆ることも割と多いのが特徴です。例えば『運動時は水を飲むな』という論、今本気でこんなことを言って指導したら下手すると訴えられますよね。ですが、コレを指導者も、選手も、親も本気で信じていた時代があったんですよ。ここまで極端なことは流石にあまりありませんが、それでもほんの10年、20年前と全く違う論が語られることは珍しくありません。
迷ったら新しい本を買いましょう。

〇私が読んだ本と私ならコレを買うという本
 私も当然ながら今回書いたような本を読みましたが。それがコレです。
非常に感覚的に分かりやすく走ることにおけるポイントが書かれていました。
当時十分参考になりましたが、もっと早く読みたかった本です。

ただ、当然ながら購入後随分時間が経っていますので、前述の『新しい程正しい』からは少し逸れてしまいます。なので同系列で今私が買うならという本を紹介しておきます。多分近々買います。



この本も最新とは言い難いですが、先程の本で朝原さんの考えが非常に納得出来るものでしたので、近い内容と思われる中で出来る限り新しいものをセレクトしました。サブタイトルを見てもコレなら間違いは無いと考えられます。

この類の本を買う時はサブタイトルは必ずチェックした方が良いですね。完全に間違いとは言いませんが、あまり自伝に寄った内容は避けるべきかと思います。運動は個人差が大きいので、基本を抑えつつも個人差があることを前提としている方が望ましく、逆に個人の感覚をつらつらと述べているような本は参考としては微妙です。ただスポーツ選手の自伝は面白いことも多く考え方については参考になることも多いので、参考図書とは別枠で購入するのが良いと思います。
ただし選手個人にクローズアップした本は盲目的に読んでしまうと視野が狭くなりますし必ずしも万人に合うとは限らないので、内容の取捨選択ができる程度に基本的な知識を蓄えた後で読むのをお勧めします。

今回は以上です。サッカーの本と言いながらサッカーのサの字も出ていない本を紹介してしまいましたが、走りを理解しておくことは後の上達の為に本当に重要です。私がもし昔の自分を指導できるとしたら、サッカーを始めてすぐに走り方を指導しますね。今考えると、それだけでサッカー人生が変わったと確信できるくらい重要なことでした。

次回からは本当にサッカーの本について書いていきます。



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